今回は、私がよく旦那に「離婚だ!出ていけ!!」と言われてモラハラを受けていた時に、離婚に備えて親権を奪われないために準備をしていた時のことをお話します。
心の準備をするのはもちろんですが、結論から言うと離婚調停を少しでも自分の有利になるように、日常の生活の中でモラハラの証拠を集めておくことが重要です。
様々なモラハラの証拠を集める
モラハラはDVとは違い、直接暴力を振るわれるわけではないので、あざやケガなど目に見える証拠を残すことはできません。
ですが、身体的に暴力を受けるのと同じくらいに、心に痛みを受けるのがモラハラです。目に見えないからって、精神的に暴力を受けることは絶対にあってはいけないことなのです。
- 大きな声で怒鳴り散らし威嚇される
- 壊れるくらいに大きな音を立ててドアを閉める
- 部屋の中にある家具を蹴っ飛ばす
- 壁やドアにパンチして穴をあける
上記のような様々なモラハラ行為の大きな声や音だったり、暴力的な行為だったり、女性はどうしたって力では男性に勝つことはできませんので、いつかあの暴力行為が自分に向けられるかもしれない…。そう思うと怖くて体が硬直します。
心臓がバクバクして頭が真っ白になります。夜も眠れず、睡眠不足の日が続きます。こうなってしまっては冷静な判断をすることさえできず、子供たちのお世話も満足にできなくなります。
精神的苦痛を与えてくる相手とは、もう一緒にいたくない…。このままでは自分が壊れてしまう。手遅れになってしまう前に、離婚をすることは正しい選択だと思います。
そして、モラハラは子供たちにも大きく影響します。父親からモラハラを受ける母親を見た子供たちの心も深く深く傷ついてしまいます。それに、子供たちも父親からモラハラを受けることもあります。そういった場合にも、一刻も早く子供たちが安心して暮らせるように、離婚をすることも一つの手段です。
子供がいる場合には特に、親権の問題も夫婦間でもめる原因になります。働いている父親と、専業主婦の母親。経済力があるのはどうしても父親の方です。日本では母親に親権が行く場合が多いようですが、「子供の幸せ」を総合的に考慮した場合によっては、親権を父親に取られてしまう場合もあるようです。
そうしていろいろ考えていると、たとえ精神的にギリギリの状態だったとしても、大切な我が子と離れて暮らすくらいなら、離婚をせずにモラハラに耐える生活を送る方がマシ…。
そんな風に考えてしまい、結局いつも通りモラハラに耐える生活に戻ってしまう人も多くいるそうです。
要するに、子供の親権さえ取れれば離婚したい。そう思っている女性はたくさんいると思いますし、私もそのうちの一人でした。
大切な子供たちの親権を渡さないために
自分のことよりも大切な我が子をモラハラ旦那に渡さないために、私が準備してきたことをまとめていきます。
1.モラハラの内容を書いた日記
モラハラを受けた時には、日付と時間を記した日記が立派な証拠になります。日記が証拠になるとは思っていなかったので驚いたのですが、しっかりと証拠になるので旦那に見つからないように日記として残しておきましょう。
日記を書くことは、その時のことを思い出しながら書かないといけないので辛い行為ですが、今は辛くても離婚調停を有利に進めるためだと思って、事細かに書いておきます。
ポイントは、いつ・だれが・どこで・なにを・なぜ・どのようにと、誰が見てもわかりやすく具体的に書いておくと信ぴょう性が高いです。
私は、紙に書いておくと見つかってしまった時のことを考えると恐ろしいので、チャットワークというアプリ内に日記を書いていました。
証拠写真は自分一人のLINEグループを作って送信し、まとめていました。日時も記録されるので、後から見返しても見やすかったです。
LINEが消えて証拠も一緒に消えてしまわないように、バックアップだけは気を付けていました。
2.モラハラの言動があるLINEやメール
私は直接モラハラ発言をされることが多かったので、メールやLINEでの言動はなかったのですが、モラハラ言動のあるLINEやメールも証拠になります。
スクショして、先ほどのLINEグループへ送信して集めておくのもいいですね。
3.モラハラ行為の証拠写真
- 大暴れした後のめちゃくちゃな部屋の様子
- 蹴られて壊れた家具
- パンチで穴の開いた壁やドア
- 壊されたおもちゃ
- 暴れた後のぐちゃぐちゃな部屋
などの写真もしっかり撮影しておきましょう。
こちらも日時をしっかりとわかるように残しておきたいので、スマホで撮影してそのままひとりLINEグループへ送信しておくとわかりやすいです。
4.モラハラ言動の録音
モラハラ言動や行為が始まったら、スマホの動画やボイスレコーダーなどで音声を残しておくのも大きな証拠となります。
ただ、その最中に落ち着いてスマホの操作をしている暇なんてないと思いますので、スマホのホーム画面など、わかりやすいところにアプリを出しておき、始まったと思ったらすぐに起動できるようにしておけると慌てなくて済みます。
ただ、モラハラの最中に録音をしていることがバレてしまったら、激高してスマホごと破壊されてしまいそうなので、相手にわからないように実行するのが大切です。
私はボイスレコーダーをパソコン机のすぐ横にある引き出しの一番上に、いつでもパッと取り出せるように忍ばせておきました。
いざという時に充電切れにならないように時々充電もしていました。
録音する時のポイントとしては、怒っている一部分だけを録音するだけではなく、前後の様子もどうしてそんな風になってしまったのかなどがわかるように、長い時間録音しておくことが有効です。
5.モラハラが原因のカウンセラーや精神科医の精神疾患診断書(公的相談機関への相談記録)
モラハラを長期間受けていると、うつ病になってしまうこともあります。うつ病とまではいかなくても、気分が沈みがちになったり、毎日憂鬱で仕方がない…そんな場合にはカウンセリングを受けることも有効です。
カウンセリングは疾患がなくても受けることができますので、目に見える体調不良がなくても、カウンセリングを受けることで冷静に自分の状況を判断するきっかけにもなります。
そしてカウンセリングの結果などの記録は、しっかりと証拠として残して置けるので有効です。
私の場合は、耳元で大声で怒鳴られた時に耳がキーンとして、翌日も耳が聞こえずらい状況でしたので、耳鼻科を受診し聴力検査をしてもらい、聴力が落ちていることが確認できました。そして恥を忍んで、医師に状況を伝え下記のような診断書を作成してもらいました。
聴力は少しずつ良くなるようでしたが、耳元で大きな声で怒鳴られた時の恐怖や、瞳孔が開いている恐ろしい旦那の表情は、忘れることができない心の傷としてずっと残ってしまいました。
このように、モラハラ行為を受けるたびにしっかりと証拠を詳細に残しておくことが、万が一離婚調停などになった場合には自分の身を助け、有利に離婚を進められるアイテムとなります。
明るい未来を勝ち取るために
明るい未来を勝ち取るために必要なことは、モラハラ旦那から親権を取ることではありません。
たとえモラハラ旦那を訴えても、離婚して親権とったとしても、自分に生活能力がなかったら明るい未来なんてやってきません。大切なことは自分の力で稼げるようになること、経済的にもしっかり自立することが最優先事項です。
モラハラ旦那と離婚しても、子供に貧しい思いをさせたりしんどい思いをさせたりするのは本末転倒です。子供に辛い思いをさせるために離婚するわけではなく、みんなで幸せになるために離婚を選ぶのですから。
そのためにもちゃんと収入の柱を確立していれば、いつでも別れようと思ったら別れられるので、そう思えば心も楽になります。
離婚後も子供たちと生活できる基盤を作りながら、モラハラの証拠も随時記録していくことも大切です。
その時のことを詳しく書いていくのは思い出して書かないといけないのでとても辛かったり、その時のことがフラッシュバックしてしまったりしてしまうかもしれませんが、明るい未来を勝ち取るためにも、子供たちの親権を確実にとるためにも、逐一証拠を記録していくことが大切だし、何よりも自分のためだと思って残していました。
当時の記録を今読み返してみても、その時のことが頭の中に思い浮かんで、恐怖とか悲しい気持ちとかがうわ~っと湧き上がってきましたが、今ではカメラ転売をして自分で稼げるスキルを身につけたことで、自分に自信を持つことができ、モラハラを我慢する生活から抜け出せたことは本当に良かったと心から思っています。
モラハラを受けて恐怖で支配された暗い生活の中では、正しい判断ができていなかったと、当時の記録を読み返して胸が痛くなりました。もしあのままだったら…と考えただけで、胃がずっしり重くなるような、絶望を感じます。
もし、当時の私のようにモラハラを受けて苦しんでいる女性がいたら、万が一の場合に備えてこっそりしっかり証拠を残しておくこと、そしてモラハラという洗脳から抜け出すために自分自身に自信が持てるようなスキルを身につけることで、楽しく明るい未来があることを知って欲しいなと思っています。