ストーリー

旦那の支配と洗脳の呪縛を解くためにやってよかったこと

今回は、私が旦那の支配から逃れるためにやって良かったことをお伝えします。

 

モラハラ旦那の支配とは「洗脳」されているのと同じ状態なので、簡単にその呪縛を解くことはできません。結論から言うと、モラハラ旦那に洗脳されていることに自分自身が気づき、ずっと疑いもせず従っていた旦那の言葉に違和感を持つことです。その違和感を感じることができれば、洗脳を解くきっかけになります。

 

 

洗脳なんてドラマの中だけのお話?

私が洗脳されているわけない…。私もそう思っていました。

「洗脳」や「マインドコントロール」なんて聞くと、ドラマや映画の中の出来事のようで、まるで自分とは別の世界のお話のように聞こえます。ましてや、自分が洗脳されているだなんて疑ったことさえありませんでした。

 

試しに洗脳について調べてみたところ、

 

まず洗脳を仕掛ける側(モラハラ旦那)は、乱暴な行為や暴言を使って相手(妻)に極限の恐怖を与え「支配する側と支配される側」の上下関係を築きます。人間は、自分よりも「上」だと認識した者の発言を、素直に聞いてしまう習性があるためです。

また、極限の恐怖を与えられると、身体的にも精神的にも弱ってしまい「無力感や無価値感」を持ち始め、正しい判断ができないような思考停止状態になります。

つまり、支配する側の価値観をより受け入れやすい心理状態が完成します。こうして、相手が価値観を受け入れ始めたら、洗脳を仕掛ける側は、恐怖状態から急に一転して「安心」を与えます。

 人間が本能的に求めている「安全」を一時的に与えることで「従うことで安全になる」と学習させ、洗脳を定着させる手口です。

その後も「恐怖→上下関係(優先順位の明確化)→無力感(無価値感)→価値観の刷り込み→安心→恐怖→」は、洗脳が完璧に定着するまで繰り返されます。

 分かりやすい例では「ドメスティックバイオレンスの夫や彼氏から離れられない女性」が、この洗脳メカニズムに該当すると言えます。

 

あ…これってまさに私ことじゃん…。隣で見られているのかと思う程、的確に私の状況を書き出してあるかのような文章を読んで、自分が洗脳されていることに気がつきました。

 

洗脳された人間は間違ったことも正しいと思い込んでいる

 

そして、洗脳を仕掛ける側の特徴として、「いつ怒り出すかわからない」事もあげられます。

自分と価値観が違い過ぎるので、一体なにに対して怒っているのか、そしてどこが怒りの沸点なのかが全く分からないので、怒り出さないようにいつも旦那に気を遣って生きていかなければいけません。

 

ということは、常に旦那のことを考えているということになります。そしていつ怒り出すかわからない恐怖…頭の中もいつの間にか旦那のことで支配されてしまいます。

 

いざ旦那が怒り出した時の恐怖を味わったことがあるのならば、もう二度とあのような怖い思いはしたくないと思います。

 

旦那が大きな声で私を否定する声、「お前は使えない。役立たずだ!」そんな風にずっと繰り返し言われ続けていたら、

 

「あ、私って使えない役立たずな価値のない人間なんだな…」

 

と不思議と思ってしまいます。こう思ってしまったら、もう洗脳されていると言って間違いありません。

 

しかも本当に怖いのは、洗脳されていることに本人が気づいていないことなのです。恐怖を与え続けられることで、頭で深く考えることができなくなり、旦那の言っていることが正しいことのように思えてきてしまうのです。

 

私はHSP気質なので、自分の意見を人に伝えることが苦手です。それも相まって、自分の気持ちを伝えられないまま、相手の意見に流されてしまうことも今まで多くありました。

 

旦那がそう言うなら、きっと私は使えない役立たずなダメ人間なんだろうな…。ただでさえ低い自己肯定感も、どんどん落ちていくばかりです。

自己肯定感の高い人なら、「自分は価値のない人間なんかじゃない!」と反論するでしょう。

しかし、それが過去の私にとっては難しかったのです。。

 

洗脳の呪縛が解けた今の私なら反論できますが、当時の洗脳された状態の私は、すっかり自分は価値のない人間だと思いこまされてしまっているので、反論する気持ちさえ持っていないのです。

 

ずっと自分に価値がないと思いながら生きていくなんて…。考えただけでもゾッとします。そんな状態で生きていく意味さえ見い出せなくなってしまいそうです。

 

絶対に裏切れない、母からの言葉

 

私の両親は、私が2歳の時に離婚しています。それからずっと父と付き合いがなかったわけではありませんし、父と母を恨んだこともありません。原因は何だったのかわかりませんが、きっと離婚は間違った選択ではなかったと私は心から思っています。

 

ですが、母は幼い私から父親を奪ってしまったことにずっと罪悪感を感じて生きてきました。

私に片親だからって不自由をさせないように、必死で働いて心臓を壊すまで働いて、働いていた時の記憶は「いつも電車の乗り換えの時間を気にして走っていたことしか覚えてない」というくらい、とにかく毎日を必死で生きてきたのだと思います。

 

おかげで私は、周りの友達と同じように過ごすことができましたし、高校も行きたい私立に通わせてくれましたし、大学まで進学することができました。

 

母の「不自由な想いをさせたくない」という覚悟が、本当にありがたかったですし、私にはきっと真似できないな…と思う程に、強い意志の持ち主だと尊敬しています。

 

そんな母は、いつも旦那のことを愚痴る私に

 

「あなたが我慢しなさい。そうすれば家族は丸く収まるのだから…」

 

と言っていました。私の子供たちに、私と同じ片親の寂しい思いをさせないでねと、母は自分の後悔からよく私に諭していました。

 

今思えば、尊敬する母からも呪縛を受けていたのだと思います。旦那から辛い思いをさせられている娘に我慢しなさいという母もきっと内心は辛かったはずです。それでも、私に対する罪悪感から、離婚だけはしたらいけないと、ずっと言い聞かされていました。

 

私のために必死で生きてきた母の言葉を裏切ることもできず、言いつけを守ってずっとずっと我慢していたのですが…。

 

ある日、我慢の限界がとうとう訪れます。

 

我慢の限界が呪縛を破壊した日

 

ある日、いつものように旦那のモラハラが始まりました。きっかけは、若年性認知症の旦那の母親と旦那の妹の子供を、一晩家に泊めると言っておいて、夜は酔っぱらってさっさと何もせずに旦那は寝てしまったのにも拘わらず、私の旦那の母親と旦那の妹の子供に対する配慮が足りないという文句でした。

 

ぶっちゃけていってしまうと、過去に旦那の母親から「赤ちゃんももう3か月だから大丈夫ね」と言われて、旦那の父親を私に押し付けて自分は家を出ていってしまって以来、旦那の母親のことが好きではありません…。

 

旦那の妹の子供のことも、正直どうして私が面倒見ないといけないの?と思っています。たった一人の子供なんだから、旦那の妹が面倒見るべきだと。

 

私がそんな状態なのに、旦那がさっさと寝てしまったので、2人を放っておくわけにもいかず、私が夜の12時過ぎまでお世話をしたのですが、どうもお世話の仕方が気に食わなかったようなのです。

 

私は自分なりにできることをしたつもりでした。好きにはなれない2人でしたが、それでも旦那は寝てしまったので私しかいないと思い、精一杯お世話をしたつもりなのにそれをとがめられて、さすがに我慢の限界に達してしまったのです。

 

「人に丸投げしておいて、自分は酔っぱらって寝ているだけでいいよね。」

 

そう言うと、旦那はぶち切れでした。

 

「じゃぁお前が外に出て働け!」と。

 

その後はそれはもう大暴れでした。大声で「ふざけんな!」「お前何様だ!」「偉そうに言うな!」と罵声を浴びせられ、部屋の中おもちゃなどを投げまくり、子供用の小さな机といすは蹴飛ばされてぐしゃぐしゃに、思いっきり閉められたドアは、バァンッ!!という音と共に外れました。

 

そして階段の壁にパンチ!その後、家から出ていってしまいました。

 

 

旦那が大暴れしている間は、何もできずただただ過ぎ去るのを待つしかなかったです。まるで大きな台風が直撃している時のように、早く過ぎ去ってくれるのを願い、時間が経つのをじっと耐えているかのようでした。

 

恐怖の後に残った、謎の清涼感こそが洗脳からの脱出に不可欠だった

 

旦那が大暴れして出ていった後の家は、熊本地震の後と同じくらいぐちゃぐちゃでした。呆然としながら、子供たちの方を見ると、三人とも隅っこで固まっていました。

 

 

ごめんね…。怖かったね…。

 

そう言って抱きしめることしかできませんでした。

私が我慢できなかったから、子供たちに怖い思いをさせてしまった。子供たちの心にまた傷を負わせてしまった…と、自分の発言に後悔し、自分の感情を優先して子供に恐怖を与えてしまうなんて、本当にダメな母親だと自分自身にうんざりしました。

 

でも、なぜか心の中にすこしだけ「スッキリした」気持ちが芽生えていたのです。

 

なぜか?

 

それは、

 

「怖かったけど、自分の意見が言えたから」です。

 

いつも我慢して自分の意見をのみ込んでいた私が、とうとう旦那に反発して自分の意見を言ったことが、きっと清々しくスッキリした気持ちにしているのだと考えつきました。

 

普段は恐怖と呪縛から「我慢しなくちゃ」と思っていたけれど、あんなに地獄のような体験をしたにもかかわらず、自分の意見を言えた自分を見直しました。

 

あの時、私は旦那に言ったらいけないことを言ってしまったのかもしれないけれど、自分の気持ちを旦那に伝えられたという点では大正解だったと思います。

 

変えられるのは、未来と自分だけ

少しだけ自分に自信を持った私は、それから少しずつ洗脳を解いていくための行動をしていきます。

 

あの怒り大爆発事件から、ただ旦那の意見に言いなりになるのではなく、一度自分で考えてみて、それは違くない??など、自分が嫌だと思ったことは意見するようになりました。

 

夫婦関係は上下関係ではなく、対等であるべきだと思うからです。対等ならば、もちろん意見を言ってもいいはずです。

 

旦那が怒り出すから…。また何をされるかわからないから…と相手の顔色を伺っていたら、いつまでたっても洗脳から抜け出すことはできません。

 

自分の意見を少しずつ出せるようになると、自分の中でどんどん自信が湧いてきて、気持ちが変わってきます。ずっと正しいと思って従っていた旦那の意見が、あれ??何言ってんだコイツと、だんだん洗脳が解けてきます。

 

もちろん旦那は、自分の言う通りにしない私に激怒します。いつもなら、きっとそこでひるんでしまっていた私も、「自分の意見を言えたことに対する自信」を持っていたので、また大暴れされようと、大声で怒鳴られようと、もう言いなりにはならないと強い意志を持つようになりました。

 

モラハラを受けている状態の時には、常に旦那に顔色を伺って、怒らせないように気を遣って生活することが当たり前でした。当たり前だったから、それを全く疑っていなかったですし、その状態を抜け出そうなんて考えもつきませんでした。

 

ただ、自分の意見を自分の旦那に言えないなんて、そんな夫婦関係は間違っていると思います。もちろん、親しき中にも礼儀ありで言っていいことと悪いことはありますが、どちらかがどちらかに常に気を遣って、我慢して言いなりになって生きていくのはおかしいです。

 

それに気づいたことで、私は旦那の洗脳から抜け出し、自分の心を取り戻したのだと思います。

 

他人を変えることはできません。変えられるのは自分自身と未来だけ。でも、自分自身が変われば他人にも少なからず影響します。

 

私が旦那の言うことを鵜呑みにしなくなり、自分の意見を言うようになってから、旦那も少しずつ変わってきたように思います。もちろん、元々持っているモラハラ気質は変わらないと思いますが、大爆発することが少なくなりました。

 

私は自分の意見を旦那に言えるようになったことで自信を取り戻した部分もありますが、もう一つ、カメラ転売を実践して自分の力で稼げるようになったことでも、自信が持てるようになりました。

 

もう養ってもらってばかりの、役立たずなダメ人間じゃない!

 

そう自信をもって言えるからです。

 

自分自身をダメな人間だって思うことほど、みじめなことはありません。人は誰だって、悪いところもあれば、良いところもあるはずです。

せめて自分だけは、自分の良いところも悪いところもを認めてあげて、自分の気持ちに正直に、人に左右されないで生きていきたいなぁと思っています。

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レイ

東京から地方へ嫁ぎ、3人の子育て主婦。
HPS気質で、コミュ障の引きこもり。

モラハラ夫とのケンカ中に
「俺より稼いでみろよ」と言われ、

悔しさのあまり自宅で稼げる方法を探し、
ネットビジネスに辿り着く。

長期間のノウハウコレクターを経て
月収49万円を稼ぐスキルを身につけ、
精神的・経済的自立を果たす。

挫折しまくりで、マイナスから始まった
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コミュ障の引きこもり主婦が
どうやって自宅で稼げるようになったのかを
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